「くろさき茶豆」は、新潟市黒埼地区
(旧西蒲原郡黒埼町)で、
昭和の初めころから栽培されていた
品種が元祖と伝えられています。
戦後、流通網が広がるまで、
この地域だけの門外不出と
なっていたそうです。
すばらしい味と香りは、
えだまめの最高峰ともいわれます。
今でも限られた栽培農家が地区内で
そだてている希少さは変わらず、
そのほとんどが新潟県内で
食べられています。
午前1時。早朝というよりも真夜中、
朝露の降りている畑で、
枝豆収穫機のエンジンがうなりをあげます。
有機肥料をたっぷりすき込んでいる
フカフカの畝から、
食べごろのえだまめが引き抜かれ、
すみやかに選別・洗浄・袋詰め・出荷へ。
7月下旬から9月中旬が
「くろさき茶豆」の収穫期。
えだまめは、あたたまると
甘みが落ちるため、
陽が昇るまでが勝負です。
その日のうちに、クール便でお届けします。
未熟なえだまめは野菜、
熟したら大豆に分類されます。
だから、えだまめには緑黄色野菜と豆類、
両方の栄養がたくさん
含まれているのだそうです。
お酒のおつまみにぴったりの、
アルコール代謝を促進させるビタミンB1、
肝機能や疲労回復に役立つコリンや
オルニチン。女性にうれしいイソフラボン、
葉酸や鉄分、食物繊維などです。
「くろさき茶豆」は旨みのもとである
アミノ酸が多い、8分の実の入りの
タイミングで収穫をします。
新潟では塩茹でにしたえだまめを、
ザルやドンブリに山盛りにして
食べるのがふつうです。
おつまみはもちろん、おやつにも食べます。
えだまめが大好きです。
大好きなえだまめを海外にも
味わってもらおうと、永井農園は
2015年より、「輸出商談会」に出店し、
わずかですが海外輸出を行っています。
海外のバイヤーからは大変おいしいと
好評を頂いております。
また、平成29年4月、
農林水産省が地域の農水産物、
食品の名称を保護する
「地理的表示(GI)保護制度」に
「くろさき茶豆」を登録しました。